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おばあちゃんとお留守番(1):ハチ公みたいに(第34号, 2006/10/1)「忠犬ハチ公のようだったよ」。母はそう言ってほめてくれたけれど、私の胸は張り裂けそうでした。 まだ幼かったうちの犬を連れて、私より一足先に夏休みを実家で過ごしていた旦那さんが、友人と飲みに出かけました。母と留守番することになったうちの犬は、玄関で旦那さんを見送ったきり玄関の扉を見つめ続けること4時間。帰宅するまでその場にすわり続けていたそうです。 「ありえない」私は思いました。「待て」って言ったって、気が散るようなことがあれば「待て」してたことなんかさっさと忘れて無邪気にはしゃいでしまう・・それが“あの頃のあの子”だったのです。そんなあの子が、4時間もの間、身じろぎもせず玄関にすわり続けていた・・その心中は察するにあまりあるものがありました。 アナログ時計を指差しながら、「短い針がここまで来たら帰ってくるよ」。そんな説明をしてあげられたらどんなにいいでしょう。でもそれができない犬には、「置いて行かれた」という事実だけが突きつけられ、いつ戻ってくるのか、いえ、本当に戻ってくるのかどうかさえわからないまま、不慣れな場所で不安な時間を過ごしたに違いありません。 私が想像していた「お母さんとお留守番」の重さと、犬が実際に感じた重さ。そのギャップが私にはショックでした。「よくなついているお母さんが一緒でも、こんなに負担になることなのか。でもそれじゃ、一晩誰かに預かってもらわなくちゃいけない・・なんてことが起こったら、この子はどれほど辛い思いをすることになるんだろう」。 「“孫”のようにかわいがってくれるお母さんだもの。せめてそのお母さんと楽しくお留守番できるようになってみようよ」。いくつかの夏を越え、私はとうとう「おばあちゃんとお留守番」にもう一度チャレンジすることにしたのです。(つづく)
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次回は
7月11日, 第116号
をお届けします。
■ プチ☆犬の心理学講座■ ごほうびのカラクリ □ 08年6月「驚きの春」編集後記 □ 08年2月「し・る・し」編集後記 □ 08年4月「キミと生きていくにはコツがいる」編集後記
■ 第64〜66号(2007年9月)■ 第67〜69号(2007年10月) ■ 第70〜72号(2007年11月) 随時更新。ただしいつになるかわからないので、最新号をご覧になりたい方はご購読ください(笑)
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